沖国大へのへり墜落10年前の今日、朝一番で宜野湾市の沖国大(沖縄国際大学)に急いだ。
前日の8月13日に、大学構内に米軍ヘリが墜落した。
一体現場はどうなっているのか、自分の目で確かめておきたかった。

ニュースを聞いてすぐにでも駆けつけたかったのだが、あいにく当日は幹事会が予定されていてその準備も有り、事務所を離れるわけにもいかず、翌日になったという次第である。

沖国大の前は県警の規制線が張られて現場に近づけない状態だった。
現場を覗ける場所を探して、通りから一本脇に入った民家の屋上のあがった。

さすがに炎と黒煙はおさまっていたが、ヘリの残骸からは白い煙がくすぶっていた。
大学への入り口には“沖縄の人間を一歩も入れないぞ”とばかりに、米兵が2人立ちふさがっているのが見える。
基地内でもないのに、一体ここはどこの国なんだ?

当時の伊波洋一宜野湾市長は「ヘリ墜落を最後の警告と受け止め、普天間基地の即時閉鎖・返還を」と訴え、沖縄県民もその訴えを支持した。

沖国大へのへり墜落

あれから10年経った今日でも、「世界一危険な基地」とラムズフェルド元国防長官も認めた普天間基地は居座り続け、オスプレイが24機も配備されている。
日米両政府が「県内移設」に固執しているからである。
そして今、安倍政権は「普天間の危険性除去」を口実に、辺野古への基地建設を強行している。
我々が求めているのは、普天間の危険性除去ではなく、沖縄の危険性除去だ。

 普天間基地の即時・閉鎖返還!!
 オスプレイの即時撤去!!
 普天間基地の県内移設断念!!

上記の3点は建白書に盛り込まれた県民要求の最大公約数である。

辺野古移設を強引に進める安倍自公に厳しい審判を下し、県民を裏切って辺野古の埋め立てを承認した仲井眞知事に鉄槌を加える県知事選挙が、11月16日に行われる。

従来の保守・革新の立場にとらわれず、建白書の実現を願うすべての県民の願いと力を結集し、県知事選挙を勝利することが、沖縄の未来に誇れる選択となる。
沖縄県労連は、翁長雄志那覇市長にぜひ出馬していただきたいと願っている。