組合員の要求を実現する度合いは、労働組合の数に大きく左右されます。

労働組合は、組合員の声を出し合い、まとめて要求にし、その実現をめざす団体です。
できるだけ多くの労働者に加入してもらうことが、「労働組合の力」になります。

一人より二人、二人より5人、5人より10人の方が、会社に対する発言力が強くなるであろうことは、誰でも感じますよね。

ですから、可能な限り結成する時点、あるいは公然化する時点で職場の仲間の過半数を目標にして、仲間づくりをすすめましょう。

しかし、一気に声をかえていくのは控えなければなりません。
この時期の仲間づくりは、慎重にすすめることが必要です。

これまで、労働者が一人ひとりバラバラの状態に置かれ、あたかも「社長の声が天の声」ででもあるかのように、ワンマン的に労働者を支配してきた職場です。

「不満はあっても、社長に同調していた方が身のため」と思っている労働者も存在します。

こうした人に労働組合づくりを呼びかけた場合、社長に動きが筒抜けとなる危険性があります。

そうなれば、労働組合を作らさないための妨害行為が激しくなることは必至です。

したがって、誰に声をかけていくかも、みんなで相談してすすめることにしましょう。

仲間づくりは、どの段階でも必要で、労働組合を公然化した後でも粘りつよく働きかけていくことが必要です。

詳しく学習したい方は、労働組合づくりの基礎知識が参考になります。