ダンプ労働者は、昔から過積載問題に悩まされてきました。

過積載はブレーキの制動力低下の原因になって安全性が損なわれます。警察の取締の対象にもなりますから、ダンプ労働者は戦々恐々の毎日です。

単価が低いので、過積載で走らないと生活できない。

山元が過積載を強要する。

等々の理由で、10トン積みのダンプに17トンの骨材を積んで走らざるを得ないという状況も存在します。

特に、昨今は燃料が高騰していますが、運搬単価の引上げがなされないなかで、ダンプ労働者は大変な状況に置かれています。

加えて警察による指導強化によって積載量を減らされたことが、ダンプ労働者にとって死活問題となっています。

ダンプ労働者の運賃は「何トン運んでナンボ」ですから、即収入に響きます。

このようなダンプ労働者の状態を改善し、安心して安全に仕事ができるようにするため、全日本建設交運一般労働組合(建交労)沖縄県本部と沖縄ダンプ協議会は、「定量積みで生活できる運賃」の実現をめざして取り組んでいます。

定量積みで安心・安全な運行ができるよう、1日8時間労働で40,000円のダンプ単価の実現

こうした要求を掲げて、沖縄砂利採取事業協同組合、沖縄県生コンクリート工業組合、沖縄県砕石事業協同組合をはじめ、個別企業に申入れを行なっています。

青ナンバーダンプの労働者はもちろん、運送委託契約などにより、自分のダンプを持ち込んで働く白ナンバーダンプの「個人事業主」も、労働組合に加入することができます。

安全に運行し、安心して働くために、労働組合に結集してがんばりましょう。