女性暴行抗議集会3月13日未明に起きた、キャンプ・シュワブ所属の米海軍兵による女性暴行事件に対する緊急県民抗議集会が、3月21日(月)午後2時から、キャンプ・シュワブゲート前で開催されました。

抗議集会では、「人権蹂躙を許さない」、「綱紀粛正や再発防止では防げない」、「根本的な解決は米軍の撤退しかない」等の声があふれ、怒りの拳をキャンプ・シュワブに向けて突き付けました。

資料として集会で採択された抗議決議を掲載します。

米海軍兵による性暴力を許さない緊急抗議集会決議

3月13日、那覇市内でまたしても米兵による許しがたい女性に対する性暴力事件が起きた。キュンプ・シュワブ所属の海軍兵が、抵抗できない女‘性を暴行するという蛮行は言語道断だ。これまで何度も繰り返される米兵による凶悪事件に県民の怒りは頂点に達している。もはや再発防止策や綱紀粛正などの実効性のない対策ではこのような事件は防げない。すべてが基地があるが故に起こる事件・事故であり、抜本的対策は米兵の沖縄から撤退と基地の撤去以外にない。県民の人権を陳踊し、植民地意識で沖縄に駐留する米兵は沖縄にいらない。米軍は戦争するための軍隊だ。有事に備え日々訓練を繰り返している。今回の暴行も軍隊とういう構造的暴力の延長線上で発生した。決して許されるものではない。被害女性は、休暇で沖縄を訪れた観光客であり、米軍基地が沖縄の発展の阻害要因ということがあらためて裏付けられた。

在沖米軍による女性に対する暴行事件の摘発件数は復帰後、昨年末までに129件、147人と後を絶たない。事件、事故の再発防止策として米軍が実施している飲酒規制「リバティー制度」も形骸化し、逆にそれを逃れるために那覇市内などで宿泊する現実は看過できるものではない。また、米軍は今回の事件後キュンプ。キンザー(牧港補給基地)以南において全面的に宿泊を禁止すると発表したが、事件の火消しに奔走し県民や観光客を愚弄している。全県で禁止すべきだ。

繰り返される事件事故は、不平等な日米地位協定を放置している日米両政府にある。沖縄に基地を押し付け、県民の民意を無視する日本政府の沖縄に対する差別そのものだ。今、辺野古への新基地建設が政府によって強行され、さらに沖縄の米軍基地の機能強化が推し進められているなかで、この県民の怒りをどこに向ければいいのか。私たちは今回の凶悪事件を糾弾し、二度とこのような事件が起きないよう再発防止の徹底をはじめ以下の要求を決議し強く抗議する。

1 被害女性に対・する人権保護と謝罪を強く要求する。

2 徹底した再発防止を図り、リバテイー制度を強化し、全県で宿泊を禁止すること。

3 日米地位協定を直ちに改定すること。

4 すべての米軍は沖縄から撤退すること。

 以上、決議する。

2016年3月21日
米海軍兵による性暴力を許さない緊急抗議集会

宛先:内閣総理大臣、米国大統領、防衛大臣、沖縄担当大臣、駐日米国大使、沖縄防衛局長、在沖米軍4軍調整官