田中聡沖縄防衛局長が、報道陣との懇談の席上、「犯す前に言うか」と発言したことに対し、中村司県労連議長は、次のような談話を発表しました。

沖縄県労連では、談話の趣旨にそって、田中聡沖縄防衛局長と一川保夫防衛大臣に対して、FAXによる抗議運動を展開しています。


マスコミ報道によれば、田中聡沖縄防衛局長が報道陣との懇談の席上、「米軍普天間飛行場代替施設建設の影響環境評価(アセスメント)の『評価書』の年内提出について、一川保夫防衛相が『年内に提出できる準備をしている』との表現にとどめ、年内提出実施の明言を避けていることはなぜか、と問われたことに対し『これから犯しますよと言いますか』と述べ」ている。

この発言は「県民、女性をさげすみ、人権感覚を欠いた」というにとどまらず、人間としての良識と品性にもとるもので絶対に容認できない。このような人物が権力を笠にきて、辺野古や高江の住民を苦しめる政府の先兵の役割を果たしていることも、沖縄県民として許すことはできない。普天間基地の即時閉鎖・撤去と県内移設反対は県民の総意である。辺野古への移設をゴリ押しすることに道理はなく、到底許されるものでない。それだからこそ、田中沖縄防衛局長は卑劣な犯罪行為に例えるしか言葉を持たなかったのである。

沖縄県労連は、田中聡沖縄防衛局長に対して厳しく抗議するとともに、直ちに辞任するよう要求する。また、一川保夫防衛大臣に対して田中聡氏の防衛局長としての任を直ちに解くとともに、女性を性の対象として見ていない田中聡氏を防衛局長に任命した自らの任命責任と監督責任を明らかにするよう要求する。

沖縄県労連は、基地は要らないと願う名護市民、宜野湾市民をはじめとする多くの県民と力を合わせ、平和な沖縄をめざして力を尽くすものである。

   2011年11月29日

 

                        沖縄県労働組合総連合
                          議長 中村 司