沖縄県労連は、去る12月1日、仲井真弘多県知事あてに「知事選挙で示された辺野古新基地ノーの審判を厳粛に受け止め、設計概要の変更申請についての判断は次期知事に委ねる事等を求める要請」を行いました。

この模様は琉球朝日報道(QAB)ニュースで試聴できます。リンクはこちら。


2014年12月1日

沖縄県知事
仲井真 弘多 殿

沖縄県労働組合総連合
 議長 仲里 孝之

知事選挙で示された辺野古新基地ノーの審判を厳粛に受け止め、
設計概要の変更申請についての判断は次期知事に委ねる事等を求める要請

 去る11月16日の知事選挙において、沖縄県民は翁長雄志氏の「建白書の実現」、「辺野古に米軍新基地は造らさない」との公約に大きな支持を与え、得票率51.22%という圧倒的勝利を導きました。貴殿を含め、4人の候補者が争った選挙において、比較第一位ではなく投票総数の過半数を得て、翁長雄志氏が勝利した重みをしっかり受け止めることが求められています。

 安倍政権は、貴殿が行った昨年12月27日の公有水面埋め立て申請の承認をもって、「知事選挙の結果に関わらず工事は粛々と進める。」としています。沖縄県民の民意を踏みにじって、米軍基地建設を強行するなど絶対に許されるものではありません。

 現在、県は沖縄防衛局からの埋め立て工法の一部を変更する設計概要の変更申請について審査を進めているところですが、その可否については次期翁長知事の判断に委ねることが県民の意思に沿うものです。貴殿が残る任期中に判断することは、民主主義を踏みにじる行為に他なりません。

 安倍政権の強引な基地建設強行に伴って、海上保安庁と沖縄県警による県民排除行動によって、辺野古においては陸でも海でも県民が傷害を負わされる事態が起きています。

 県民の生命の安全を確保することは、県知事としても最重要な責務であり、座視することは許されません。

 よって、下記の点について強く要請します。

1 沖縄防衛局からの設計概要変更の申請については、貴殿が判断することなく、次期知事に委ねること。

2 海上保安庁と沖縄県警の暴力的な県民排除行為を直ちに止めさせるよう、必要な措置を講じること。  以上