残業代の支払いを請求していた事案が解決しました。

退職時に課長職であった労働者が、退職した後に残業代を請求した事案です。

会社の言い分は「課長は管理監督者だから、係長の時と比べて基本給を大幅に引き上げ、調整給も引き上げた。」だから残業代はそれらに含まれているとの主張でした。

そんなことを言っても、基本給の一部や調整給を残業代とするという会社の主張が就業規則や賃金規程にある訳でもなく、本人に説明もされていません。

ましてや、時間に縛られて働いていた課長が管理監督者になる訳ではありません。

管理職と管理監督者を混同していたのです。

管理職はその職務の範囲で「部下と業務を管理し監督する立場にある者」と理解している経営者は案外いるものです。

その違いを分かっていながら、意図的に残業代を払わない経営者もいる場合がありますので注意しましょう。

管理職になった途端に「お前は管理職だから残業代は付かない」と言われた時は、全労連のフリーダイヤル 0120ー378-060 までお気軽にご連絡ください。

全国どこからダイヤルしても、お近くの全労連加盟組合につながります。

相談は無料、秘密厳守ですので、安心してご相談ください。