ユニオンは3月2日、読谷村の企業を相手として、沖縄県労働委員会に不当労働行為の救済申立を行いました。

昨年の15春闘でユニオンは「2万円の賃上げ」を要求しましたが、会社は交渉する前から「4月から1月までの数字は赤字基調なので賃上げできない」と文書で回答。

経営状態が理由で賃上げできないのなら、経営についてちゃんと説明せよ、と団交で質問を始めると、経営に関することは文書で出してくれという。

それならば、ということで質問状を出すと、今度は重要機密事項などと殆どの質問に対して回答拒否。

3月決算期の数字では一転して「500万円の黒字が出た」としながら、「賃上げはしない。内部留保に回す」との態度。

挙句に「賃上げはいっぱいやってきた。来年(2016年)要求しても賃上げしない。」と翌年の回答まで早々としてくる始末。

組合員は、給料は下がっていると思っているのに、「いっぱい上がっている」と言われてミーグルグル。

これまでも、ユニオンが貸借対照表の提供を要求しても、会社は頑として提出しようとしないし、口頭での説明さえしない。

労働委員会への仲裁申請を持ちかけても拒否。

ユニオンがあっせん申請しても、これに応じない。

そんなこんなで、誠実団交義務を果たしておらず、実質的な団交拒否事件として、救済申し立てとなった次第です。

因みに、今年の16春闘については、昨年に早々と「来年も賃上げはしない」と回答をもらっている訳ですが、「はい、そうですか」ということにはなりませんので、今年も2万円賃上げを要求して団交申入れをしているところです。