うまんちゅユニオンが交渉してきた、ある会社でのいじめ退職問題が解決しました。

解決に至るポイントは、会社側に代理人として弁護士がついたことでした。

代理人弁護士が、自主交渉で解決する立場で、場合によっては会社を説得してくれるかどうかは重要です。

法律的には無理があっても、ただ会社の言い分だけを主張して紛争を長引かせ、結局裁判所のお世話になるような状況に至ることは、会社にとってもプラスになることではありません。

今回の件では、ユニオンとして団体交渉を申し入れた時から勘定すると割合早めに解決できましたが、それは会社側代理人が会社を説得してくれた効果もあると考えています。

俺が会社の法律だ、とばかりに、労働組合(労働者)の言い分に耳を貸さない経営者と交渉するより、よほど解決が早くなる場合もあります。

現在、労働審判で争っている件は、その悪い方の事例です。

前にも紹介したことがありますが、この会社ではタイムカードを置いてある事務所が午後7時頃には閉まってしまうため、商品の配送から午後7時を過ぎて帰社した時は、タイムカードを打刻することができません。

翌日、直属の上司が貴社時間の聞き取りをしていますが、それが退勤記録に反映されることはなく、会社の記録にはおしなべて19:00 や 18:59 などとなってしまいます。

交渉で配達時間の記録(この会社ではハンディーリーダを使用しているので、配達記録が残るようになっている)を提出させると、最後の配達時間が20時となっていても、タイムカードは19:00となっていたりします。

それであっても、「休憩を何回もとっている」、「わざとゆっくり仕事をしている」、「早く帰ってきているのに、時間を潰して遅い時間にタイムカードを打刻している」等々、屁理屈を並べ立てるだけで、一向に解決しようとする姿勢が見られないため、労働審判を申し立てることになったものです。

この会社でも、団体交渉の段階で代理人がつき、交渉で解決する姿勢で臨んでくれれば、労働審判までいかなかったかも知れません。

もちろん、弁護士が代理人についても、道理のない会社の主張を代弁するだけの代理人であれば、時間を潰す割には解決に至らない時もありますから一概にはいえませんが。

いずれにしろ、一人で経営者を相手に立ち向かうのはなかなか難しいところもありますので、一人でも加入できる労働組合に加入し、労働組合として会社と交渉することが解決につながります。

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