糸満市地域雇用推進協議会における賃金不払い問題の解決を求めた県労連の陳情について、糸満市議会での質疑の模様が、インターネット中継され録画として保存されています。
9月19日の一般質問で、共産党の浦崎暁議員が取り上げました。
それに対する協議会の会長たる経済観光部長の答弁は、「協議会のことは答えられない」と逃げの一手。
それでも、糸満市として協議会から賃料、光熱水費、コピー代等徴収することなく使用させていたことだけは認めました。
浦崎議員の「委員会では答えていたのに、何故本会議になったら答えられないのか」との追及に、経済観光部長は「委員会では協議会の役員として答えた」、本会議での答弁は部長としての答弁になるので答えられないとの理屈のようです。
浦崎議員の質疑を記録した録画のアドレスは下記のURL 59分辺りからこの問題に関する質疑が始まります。
次は、議案・陳情案件等を処理する21日の本会議です。
本件を審議した経済建設委員会の委員長報告は「市長で善処するよう意見を付して採択すべきもの」として、全会一致で採択されました。
委員長報告に対する質疑のなかで、明らかになった事実と協議会の主張は次の3点です。
①「サブロク協定は締結していなかった」⇒この点は前から分かっていたことだが、議会で明言は重要。
②「残業命令は出していない」⇒残業命令は出していないので、労働者が勝手に残業していたと言いたいのだろうが、残業していたことを黙認していたことになる。
③「日報について承服できない」⇒そう言いながら、協議会は時間管理を一切やっていない。
本会議の模様は下記のURLで、3時間18分頃から始まります。
糸満市と協議会は別だとの理屈ではあるが、団交に出てきたのは糸満市経済観光部長、糸満市商工観光課長、糸満市商工観光課係長、商工観光課副主査なんだけどね。それ以外には糸満市商工会の事務局長が最初の団交1回きりの出席でした。
労働者の主張はメモ、家族への帰るコールなどをもとに計算しますと、1か月目が残業97時間、うち深夜労働17時間45分、休日労働8時間15分。2か月目が残業115時間30分、うち深夜労働22時間45分、休日労働26時間、3か月目が残業105時間、うち深夜労働24時間45分、休日労働22時間15分というものです。
過労死しても不思議ではない労働時間です。
その上、雇用期間は3か月で切れたのに「残務整理をやれ」ということで、4か月目は71時間働き、残業時間5時間、うち深夜労働3時間ですが、これについてはビタ一文も払われていません。
働き方を改善しよう、過労死を生まない社会にしようという流れがあるなかで、糸満市と協議会の対応には愕然とします。
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