okisekiroso50.jpg

5月24日、那覇市のハーバービューホテルにおいて、沖縄赤十字労働組合の結成50周年祝賀会が盛大に行われました。

50周年と銘打った祝賀会ですので、結成年は1963年かと思っていたのですが、1962年7月21日に結成されたとのことです。

祝賀会には労働組合の結成に携わった先輩の皆さんも多く参加され、当時の状況を知ることができました。

沖縄赤十字病院は、もともと南方同胞援護会が設置した医療機関を、同会が解散することになったため、それを引く次ぐ形で赤十字病院となりました。

当時は米軍の施政権下にあったため、経営主体も日本赤十字社ではなく、沖縄赤十字社でした。

<写真はあいさつする宮城常和委員長代行>

その当時、日本赤十字社から派遣された医師と地元採用医師との待遇に格差があったことから、医師が組合結成の中心となって、①医師の処遇格差をなくせ、②患者給食の改善、③労働者の処遇改善などを要求して立ち上がりました。

結成時の職員180名中、組合加入者は165名とのことですから、労働組合が待ち望まれていたことをうかがい知ることができます。

1972年の施政権返還に伴い、病院は日本赤十字社に移管し、1,975年には沖縄赤十字労働組合も全日本赤十字労働組合連合会に正式加盟(1970年に準加盟)し、今日にいたっています。

(注)1961年に労働組合のナショナルセンターである全沖縄労働組合連合会(全沖労連)が結成され、62年春闘では経営協が「略奪賃金」と口にするほど大きな成果をあげています。そのような社会情勢のもとで、沖縄赤十字労組をはじめ多くの労働組合が産声をあげています。