全国で20番目の快挙
沖縄慰霊の日の6月23日、67人の県民が原告となって、安保法制損害賠償違憲訴訟を那覇地裁に提訴しました。
午前10時の提訴には多くの原告が裁判所に駆けつけ、弁護団とともに訴状を裁判所に提出しました。
午後2時から行われた報告集会では、中村照美弁護団長が「東京の弁護士の力を借りて今日に漕ぎつけた。これからもがんばっていく」と決意を述べました。
伊藤真弁護士のあいさつに続いて、安保法制違憲訴訟の会共同代表を務める寺井一弘弁護士が、「危機に立つ平和憲法と今後の課題」と題して講演しました。
人間のあり方と知性を取り戻すたたかい
寺井弁護士は、沖縄戦で悲惨な体験をし、その後も大変な苦労を強いられてきた沖縄で、20番目の提訴となったことは歴史的な快挙だ」と、沖縄での提訴の意義を強調した上で、「日本には憲法裁判所がなく、何らかの被害がないと裁判所が受け付けない。そのため、安保法制の強行などにより精神的苦痛を受け、それを慰謝する金額として一人1万円の損害賠償を請求する形の裁判となる」と説明。最後に「人間のあり方と知性を取り戻すたたかいを始めよう」と呼びかけて講演を締めくくりました。
報告会には、中野真美弁護士、翻訳家の池田香代子さんも東京から駆けつけ、安保法制の廃止、平和を守るためともにたたかう熱い決意を披露しました。