あたら尊い命を自ら閉じてしまう状態は、直ちになくすべきです。
【1999年6月12日 琉球新報】
年間の自殺者が昨年初めて3万人を突破した。
厚生省が11日まとめた1998年人口動態調査で、昨年1年間の自殺者は対前年比で35%も増え、3万1734人に。
とりわけ中高年男性が目立ち、完全失業率が過去最悪レベルをたどる中、倒産やリストラが直撃した形。
働き盛りが自ら死に急ぐ「異常事態」に、景気対策や雇用対策は「待ったなし」の状況に追い込まれた。
昨年の自殺者は前年の3万3494人を8240人上回った。
このうち男性は2万2338人と初めて2万人の大台に乗り、前年の1万5901人の1.4倍となった。
男性を年代別にみると、50代は前年に比べて2000人以上増加する前代未聞の数字。
40代後半と60代前後半も、それぞれ600人以上増えた。
病死が少ない10代後半から30代までは自殺が死因のトップを占め、40代から50代前半でも2位だった。
女性の自殺者も増加し、前年の7593人から9356人と、一気に1万円台に迫った。
沖縄では350人が自殺
沖縄県内での自殺者は350人と過去5年間で最も多かった。
このうち借金苦によるものは49人と2年連続で急増。
不況の影が県内にも及んでいる。
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