1月24日の名護市長選挙での稲嶺進さんの勝利にあたっての、沖縄県労連議長談話を掲載します。

 

名護市長選挙の歴史的勝利にあたって(談話)

                           2010年1月27日
                           沖縄県労働組合総連合
                            議長 中村 司

 1月24日投開票の名護市長選挙において、「辺野古の美ゅら海に基地は造らせない」、「市民の目線で市政変革」を掲げる稲嶺ススムさんが17,950票を獲得し、辺野古移設容認の立場をとる現職相手の激戦を制し、1,588票差で勝利をおさめた。

 稲嶺ススムさんの勝利は、米軍基地建設に反対する名護市民の良識を示すものであり、国政と日米の外交関係にも重要な影響を与える歴史的な勝利である。

 沖縄県労連は、日米安保体制の根幹に迫る名護市長選挙において、多くの名護市民、全国の仲間とともに、稲嶺ススムさんの勝利に貢献できたことを誇りとするものである。

 稲嶺ススムさんの勝利で、「12年前の市民投票で示された民意と、市長選挙での民意が一致した」のであり、政府は普天間基地の辺野古移設をただちに断念すべきである。名護市長選挙で市民の意思が明確に示されたにも関わらず、辺野古を移設先とし続けることは許されず、環境アセスの作業も直ちに中止すべきである。

 名護市長選挙は、市民生活の向上、雇用や医療、福祉、教育の充実をはかる施策と、その財源をどこに求めるかという点も重要な争点となった。

 稲嶺ススムさんは、基地と引き換えの振興策を唱える現職に対して、名護市の豊かな自然と農林漁業を結びつけた産業振興を主張した。稲嶺ススムさんの訴えは広範な名護市民の心をとらえ、「生活向上、経済発展もやっぱりススムさん」の流れを大きく広げるものとなった。

 今年、沖縄では11月の県知事選挙を天王山にとして、統一地方選挙がたたかわれる。

 沖縄県労連は、名護市長選挙の歴史的勝利を踏まえ、「県内のどこにも基地はいらない」との沖縄県民の意思をさらに確固として示すために、県知事選挙の勝利をめざして引き続き奮闘するものである。  以上