翁長雄志那覇市長出馬表明翁長雄志那覇市長は、昨日(9月13日)那覇市民会館大ホールで、1750人の支持者が見守る中、11月16日に行われる県知事選挙への出馬を正式に表明しました。

開会前から支援者が続々と詰めかけ、定刻の午後2時にはほぼ満席となり、翁長雄志さんの登壇を今や遅しと待つなかで、那覇市長選挙予定候補者の城間幹子氏(那覇市副市長)とともに登壇した翁長雄志那覇市長は、「政府が強行している新基地建設には断固反対する」との決意を表明し、「次の時代を担う子や孫の世代に禍根を残さない責任ある行動が求められる。」と述べました。

翁長雄志さんの出馬表明の一部


 今や米軍基地は沖縄経済発展の阻害要因であります。したがって、今政府によって強行されている辺野古新基地建設には断固反対をいたします。

沖縄の一番の財産はちむぐぐるを持つ人であり、琉球(悠久?)の歴史のなかで培われてきた伝統と文化であります。そして亜熱帯気候のなかで育まれた豊かな自然環境であります。

この豊かな自然環境は、今を生きる私たちだけのものではありません。これから生まれてくるうちなーんちゅの宝物でもあります。決してこの豊かな自然環境を壊してはなりません。

沖縄の歴史を振り返ってみますと、銃剣とブルドーザーで強制接収された土地を一括で買い上げるというプライス勧告を受けた際、あの貧しい状況の中、当時の政治家や県民は一括払い反対、適正補償、損害賠償、新規土地接収反対、いわゆる土地を守る4原則を掲げ、互いの違いを乗り越えて心を一つにして阻止をいたしました。

それが今日の沖縄の選択の礎(いしずえ)となっております。そしていまその精神、アイデンティティーは建白書に込められ、あの東京行動でオール沖縄としてまとまることができました。

私たちには責任世代としてイデオロギーよりもアイデンティティーにもとづくオール沖縄として、次の時代を担う子や孫の世代に禍根を残すことのない、責任ある行動こそが今強く求められています。


 沖縄県労連は、8月21日、建白書を実現し辺野古への新基地建設を止めさせるためには、「県民を裏切った仲井真知事に代わる、新しい知事の誕生を」と、翁長雄志さんに知事選挙への出馬を要請していました。