はたして沖縄県民は先住民族か?

9月21日に、翁長雄志知事が国連人権委員会で行った演説について、県議会でも論戦が繰り広げられたが、沖縄タイムスの論壇でも、先住民族論争が持ち上がっている。

そこでポイントとなる主張を紹介する。

10月4日付、平良哲氏「国会決議ではアイヌ民族しか入っていないので、沖縄県民は先住民族ではない」

10月18日付、宮里護佐丸氏「国際基準によれば、主権国家建設の際にその意思に反して強制的に併合された集団が先住民族なので、琉球民族は先住民族である。」

10月31日付、増田宙氏「強制的に併合されたとしても、異民族による併合か、同一民族による併合かという点が重要であり、沖縄の人々が日本人とは別の民族(先住民族)だと主張するには、歴史学、民俗学、言語学などの観点で証明しなければならない」と、宮里氏の説に疑問を提示する。

昨年9月17日付の沖縄タイムスと琉球新報には、琉球大学大学院医学研究室の佐藤文寛研究員、木村亮介准教授、北里大学、統計数理研究所の共同研究チームの研究結果が掲載されている。

その概要は、琉球列島に住む人々のゲノムDNAを解析した結果、遺伝的に大陸や台湾とのつながりはなく、日本本土により近い、とうものである。

金田一京介か柳田國男だったか定かではないが、「万葉の言葉がもっとも多く残っているのは琉球の言葉」との説を発表したとの記憶が残っている。

私自身は、論争に参加するほどの勉強はしていないので、論争から学びたいと思っている。

様々な分野での研究成果を踏まえた先住民族論争の発展を期待している。

ついでに言えば、昨年9月に国連の「先住民族世界会議」には沖縄からも参加している。
この会議に出席された方が論争に加わってもらえれば、より豊かな内容の論争に発展すると期待している。