4月6日付タイムス沖縄市長選挙は本日20日告示され、27日の投票日まで最後の追い込みを迎える。

18日に開催された「しまぶく芳敬必勝総決起大会」に出かけた。
国会議員や県会議員、市議会議員、各層代表のあいさつが続いた。

仲里利信元県議会議長の姿もあった。
仲里さんは「私は西銘衆議院議員の後援会長として彼の当選のために頑張ってきた。しかし、彼が辺野古移設容認となって後援会長を辞めた。自民党県連も公約を裏切ったので自民党を離党した。そうしたら自民党県連は私を除名してきた。党員でもないのに処分してきた。それなら“倍返しだ”。しまぶく芳敬さんの勝利のためにがんばる。」と決意を述べた。平良朝敬かりゆしグループCEOの話には頷けるところがあった。

平良朝敬CEDは概ね次のように訴えた。
「新聞の切抜きを持ってきたが、それにはこんなことが書かれている。相手は普天間基地の移設問題について『ノーコメント』といっている。私は経済人だから、例えて言えば沖縄市が会社とすれば、市長は社長である。大事な問題について部下が『社長、この問題はどうしましょうか?』と訊いてきた時、社長が『ノーコメント』では困ります。それだけでも、相手は市長としての資格はない。」
今日の「しまぶく芳敬必勝出発集会」でも、同様の訴えを行っている。

平良朝敬CEOが紹介しているのは、4月6日付の沖縄タイムスに掲載された紙上討論会の内容である。
島袋芳敬氏からの「仲井真弘多知事が県民の意思に反して辺野古埋め立て承認した。当時、自民党県連の幹事長代理だった桑江氏の政治姿勢をうかがう。」との問に答えたものである。
桑江氏は「普天間飛行場の危険性は1日も早い除去を求め、移設先は沖縄市の市長選挙の争点になり得ると思っていない。ノーコメントだ。」と答えている。

2012年6月13日の琉球新報に掲載された「県議当選者の基本姿勢」によれば、桑江氏は普天間飛行場の返還・移設については「県外」となっている。
島袋氏は、普天間基地問題が争点になるかどうかという彼の認識を問うているのではなく、自民党も桑江氏も選挙では県外を公約しながら、それを投げ捨てた政治姿勢を問うているのである。

普天間基地の問題は、宜野湾市や名護市の問題にとどまらず、沖縄全体の問題である。だからこそ昨年はすべての市町村長、議会議長が建白書にサインしている。そんな大事な問題について「ノーコメント」と口にする桑江氏を、平良朝敬CEOはよっぽど許せなかったのだろう。