「知は力」という言葉があります。労働組合をつくる場合にも、学習を重ねて労働基準法や労働組合法など、役に立つ法律を学習し、確信にすることが必要です。

職場でどんな理不尽なことが起きていても、それを理不尽と感じなければ、問題として認識されることはありません。

法律に違反することがなされていても、法律を知らないために何の疑問も持たなければ、行動をを起こそうとは思いません。

ある職場では、社長から「うちの会社に年次有給休暇なんて制度はない」と言われて、「うちの職場にはないんだあ」と疑問を持つことなく信じ込んでいました。

それでは、年休を取れる職場に改善しようとする動きにはつながりません。

労働組合を作っても、経営者に対しておずおずと「年休を認めてください」と言うのでは、実現するものも実現しません。

「社長、年休は法律で認められた労働者の権利です。認めるのが当たり前です」と、堂々と主張するには、何と言っても学習することが必要です。

学習することにより、「労働者が労働組合に加入し、要求の実現のためにがんばるのは当たり前」との確信、「自分たちの行動の正当性」に自信を持てるようになります。

 労働組合とは何か
 労働組合を作って何をやるのか
 改善してもらいたい事項について、正当性があるのか
 などについて、学習することが必要です。

労働組合を快く思わない経営者は、「労働組合ができれば会社がつぶれる」とか、「労働組合を作る者はアカだ」など、根拠のないデマ宣伝を振りまくケースが少なくありません。
そのため、労働組合について漠然と悪いイメージを抱いている労働者もいます。
こうしたイメージを払拭し、確信をもって労働組合づくりをすすめ、経営者と交渉していくためにも、学習は欠かせません。

 詳しく学習したい方は、労働組合づくりの基礎知識が参考になります。