リサイクルコール写真沖縄県宜野湾市にある株式会社リサイクルコールの仲間33人が、沖縄県公務公共一般労働組合に団結し、1月14日、ストライキを決行して「会社は雇用を守れ!!」と訴えました。

仲間たちがストライキで立ち上がったのは、リサイクルコールの社長名による、昨年の12月17日付の文書で、①2015年1月20日で事業所を閉鎖し業務を終了する。②1月1日から20日の稼動分に対する給与は目途がついていないので、努力はするが遅延、未払いが発生する可能性がある、との「事業所閉鎖に関するお知らせ」が発端となりました。

公務公共一般労働組合と、同クロスライヴ支部は、同月22日、一方的な事業所閉鎖通告に抗議するとともに、以前から申し入れをしている団体交渉を年内に開催するよう強く申し入れました。

しかし、会社が誠実な対応をしないため、沖縄県労働委員会にあっせんを申請し、1月13日にあっせんが持たれましたが、会社は「20日に事業所を閉鎖する」態度に固執したため、14日にストライキを結構したものです。

クロスライヴ社のリストラ通告で労働組合結成へ

もともと、仲間たちは株式会社クロスライヴに雇用されて働いてきました。

そのクロスライヴが昨年10月、87人のパート労働者を10月中に22人に減らす、11月には11人に減らす、7人の正社員は解雇しないと通告してきました。

驚いた労働者は沖縄県労連への相談を経由して公務公共一般労働組合に加入し、10月15日にクロスライヴ支部を結成、直ちに団体交渉を申し入れました。
2度の団体交渉を経て、①社員の雇用は継続する、②アルバイト・パートについては、希望する者は関連会社のR社が、現行の労働条件で引継ぐ、③今後、問題が起きた場合は労使間の話し合いを通じて解決を図るとの点で合意に達しています。

ところが、クロスライヴ社長は協定書を締結するまえに辞任し、K氏が社長に就任し、社名変更を行っています。

労使合意を無視して、リサイクルコール社事業所閉鎖を通告

労働組合とK氏は、11月6日付で、①社員の雇用を継続する。①パート・アルバイトの雇用も継続する。③③今後、問題が起きた場合は労使間の話し合いを通じて解決を図る、との内容で合意書を締結しています。

今回の事業所閉鎖・解雇は、労使合意を踏みにじり、労働者の雇用と生活を奪うもので許されないと、ストライキを決行したものです。

組合員の仲間には母子家庭の母親も多く、事業所閉鎖・解雇に拠って仕事を失い収入が途絶えること、保育園から子どもが退所させられることへの不安を抱えながらも、労働者の生活と権利を顧みないリサイクルコールに対して、会社の横暴は許せないとがんばっています。

リサイクルコール社は労働組合・労働者に対して誠意を持って向き合い、早期に解決を図るべきです。