精神疾患にかかってしまうと、頭や体のパフォーマンスが低下する。
その結果として、職場における言動、勤務態度、職務能力などの面で見られやすい状態が「フケヤミソチヘ」である。
フ=仕事が不効率になる。
ケ=欠勤・欠席が増える。
ヤ=休みが増える、辞めたいという。
ミ=ミス・トラブルが増える。
ソ=早退が目立つ。
チ=遅刻が増える。
ヘ=それらが従前の本人から比べて変化と感じられる。
うつ病の早期発見のためのポイント
下記のそれぞれの項目が「最低2週間以上続いているかどうか」である。
全9項目のうち、A1かA2の項目に「はい」で、A1からA3すべての回答で「はい」が5つ以上の場合、うつ病にかかっている可能性が大変高いので、迷わず専門医を受診するのが良い。
A1 この2週間以上、毎日のように、ほとんど一日中ずっと憂鬱であったり、沈んだ気持ちでいたか?
A2 この2週間以上、ほとんどのことに興味がなくなっていたり、たいていいつもなら楽しめていたことが、楽しめなくなっていたか?
A3 この2週間以上、あなたは
a 毎日のように、食欲が低下、または増加していたか? 又は、自分で意識しないうちに、体重の減少、又は増加があったか?
b 毎晩のように、寝つきが悪い、真夜中に目が覚める、朝早く目覚める、寝過ぎてしまうといった、睡眠に問題があったか?
c 毎日のように、ふだんに比べて話し方や動作が鈍くなったり、またはいらいらしたり、落ち着きがなくなったり、静かに座っていられなくなったか?
d 毎日のように、疲れを感じたり、気力がないと感じたりしたか?
e 毎日のように、自分に価値がないと感じたり、または罪の意識を感じたりしたか?
f 毎日のように、集中したり決断することが難しいと感じたか?
g 自分を傷つけたり、自殺することや死んでいれば良かったと繰り返し考えたか?
<以上、「学習の友」2003年1月号 メンタルヘルスが気になるあなたに(メンタルクリニックみさと所長 天笠 崇)>
購読している「学習の友」や「経済」などの雑誌の整理を長いこと怠っていたせいで、ずいぶんたまってしまいました。
ボチボチ整理して捨てるつもりですが、ちょっと残しておいた方がいいのかな?と思われる記事などを記載しておきます。
掲載された時点から今日までの時間の経過のなかで、科学や医学の知見は進歩していますので、今日でも100%正しいと言えるかどうかについて、私の方で検証することはできません。
また、肩書等は雑誌掲載当時のものですので、その点をご理解した上で、必要であればご参考にしていただければ幸いです。
学習の友は働く仲間の学習教材です
なお、雑誌「学習の友」は、労働者教育協会が編集し、「学習の友」社が発行している月間雑誌です。
働く者にとって有用な学習教材です。