「こんな働き方おかしくない?『働き方改革』を考える講演会」が、5月2日に石垣市で開かれ、組合員やビラを見て参加した方など11人が参加しました。主催は石垣ユニオン。

講演会は島のリゾートホテルで働く労働者のパワハラ相談を受けたことを機に開催。労働者をないがしろにする現実社会の実態を告発し、なぜ、労働者が報われないのかなどの疑問をほどく場にとの、ユニオン代表のあいさつで開会しました。

講師の島袋隆志沖縄大学准教授が、政府の「働き方改革」について、電通の高橋まつりさん過労自死の事例等を示し、時間外労働の上限規制は青天井、過労死ラインまで容認。労働者保護法を適用除外し、雇用関係によらない働き方が増大する。

賃金差別黙認、格差是正に背を向け、差別を固定化するものと強調。欧州の同一労働同一賃金は、男女差別是正を第一義的目的とし、実効性を担保する差別禁止法令がある。

賃金も全国的な中央交渉によって労使で決めるが、日本は相場で決められてしまうため、時給最賃以上でも一方的賃下げが法的に正当化され得る。その対抗手段として、労働基準法、労働契約法等の権利があることなどを解説。「しっかり学び働きやすい職場環境をつくろう」と呼びかけ、講演を結びました。

石垣ユニオンの上里さんは、ユニオンとして初めての大きな企画。国会で審議が始まり、まさに旬のテーマです。広く市民や労働者と学び合い、石垣ユニオンを認知してもらえる機会にしようと、みんなで力を入れて様々な取り組みを行ってきました。

“学ぶことがスタート”を合言葉にして、石垣ユニオンの活動をしていきたい、と感想を述べていました。