0615desento.jpg

沖縄県労連は、6月15日、江花新全労連常任幹事を講師に迎えて、「人間らしい労働と生活をめざして~ディーセント・ワーク学習会~」を開催しました。

江花講師は、正規職員が1995年の3779万人から2011年末には3300万人まで減少し、逆に非正規労働者は1001万人から1840万人に激増していることを示し、これら非正規労働者は賃金などの労働条件や雇用の面で劣悪な状態に陥れらていることを解明しました。

同時に、非正規労働者の増加が正規労働者の労働強化につながっており、異常な長時間過密労働、過労死やうつ病などメンタルヘルスの異常となって現れていることも明らかにしました。

「ディーセント・ワーク」とは、「働きがいのある人間らしい仕事」を指すのであって、正規も非正規もこのようなあり方とはほど遠く、まさにすべての労働者の課題であることを強調しました。

また、日本では非正規労働者は正規労働者と比べて労働条件に格差が存在するが、ヨーロッパでは有期雇用労働者は正規正規労働者より賃金は1割高い。

日本には外国人労働者も多く働いているが、ブラジルや台湾の人は「日本はひどい国だ」と言っている。これらの国でも均等待遇が当り前になっているからであり、日本の常識は国際的に見れば非常識そのものであると喝破。

国際水準に目を向け、それぞれの職場で多いに話し合い、ディ―セントワーク運動を強めてほしいと訴えました。