C-TEC株式会社(シーテック)、S・TEC株式会社(エステック)で働く(働いておられた)仲間のみなさん。

新型コロナウイルスの感染拡大で、職場であるホテルが休館し、大変な時期をいかがお過ごしだったでしょうか?

沖縄では、多くの仲間が力を合わせて労働組合を結成し、法律で定められた当たり前の権利が当たり前に守られる職場をめざして、6月12日、沖縄県労連加盟のうまんちゅユニオン沖縄の支部組織として、「うりずん支部」を結成し、団体交渉での解決をめざして頑張っています。

うりずん支部の結成大会で採択された「働く仲間へのアピール」を掲載します。

この文章は、沖縄県内の働く仲間だけでなく、全国の仲間へのアピールです。そのなかでも、C-TEC株式会社(シーテック)、S・TEC株式会社(エステック)で働く仲間を特に意識しています。

両社は、沖縄から北海道まで事業を展開している企業ですから、全国で労働組合を結成し、連帯したたたかいを展開できれば、労働者の権利を認めさせ、少なくとも法律が当たり前に遵守される職場に変えていくことは可能だと確信しています。

全労連のフリーダイヤル 0120-378-060 に電話していただければ、お近くの全労連加盟組合につながります。また、直接沖縄のたたかいについてお尋ねしたい方は、沖縄県労連の電話 098-859-2110、メール office@okinawakenroren.org までお寄せください。

 

働く仲間へのアピール

 働く仲間の皆さん

本日、私たちは労働組合「うまんちゅユニオン沖縄うりずん支部」を結成しました。沖縄でいううりずんの季節は、人間にとっては最も過ごしやすく、自然が生命力を輝かせる季節です。私たちは、働く仲間が力を合わせ、うりずんの言葉に象徴される輝きを、職場と自らの生活にもたらすために、労働組合に集い、立ち上がりました。

私たちの願いは、労働者を使い捨てる会社から、労働者も働き生きる人間として扱う会社に変わって欲しいだけなのです。

私たちが働くC-TEC株式会社、S・TEC株式会社は、県内でも多くのホテルの清掃業務を請け負っている会社です。観光客が増加の一途をたどるなかで、法律上強制加入となっている雇用保険や社会保険の加入手続きをまともに行わず、いいように働かせてきました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のために、ホテルが休館になると労働者にも休業を命じながら、休業手当をビタ一文払おうとしません。それどころか、労働者に退職を強要し、解雇を匂わすような言動を繰り返しています。

これまで、多くの労働者は、生活のことを考えて会社の言いなりに働き、我慢できなくなると自ら退職する道を選択してきました。

私たちは、この二つの道ではなく、第三の選択肢、すなわち、我慢して働き続けるのではなく、退職もせず、仲間が力を合わせて労働者が人間として尊重され、生き生きと働き続けられる職場を作る道を選択しました。

働く仲間のみなさん

新型コロナウイルス感染拡大のなかで、私たちは、これまでの社会から新しい社会に、無法状態の労使関係から、法律が求める労使対等の関係に変わる必要があることを痛切に感じています。

そのためには、労働者の未来は自らの手で切り開く勇気を持つことが必要です。それは、決して大きな勇気である必要はありません。職場の仲間、地域の仲間との絆を深め、経営者に対してみんなで口を開くことは、小さな勇気があれば十分です。

働く仲間のみなさん

私たちは、働く仲間のみなさんが、会社の理不尽な対応に諦めることなく、憲法で労働者に保障された労働三権(団結する権利、団体交渉をする権利、団体行動をする権利)を生かして、私たちとともに歩んでいただくことを心から訴えます。

会社の仕打ちが許せない、納得できない、疑問があると思われる方は、全労連のフリーダイヤル0120-378-060、または沖縄県労連098-859-2110まで、お気軽にご連絡ください。

希望に輝く未来のために、今、ともに立ち上がりましょう。

2020年6月12日

うまんちゅユニオン沖縄うりずん支部結成大会

(注)全労連のフリーダイヤルは、発信地の全労連加盟組合に配信されます。沖縄での発信には沖縄県労連に、北海道からの発信には北海道労連に、その他の都府県からの発信にはそれぞれの都府県の地方労連が対応いたします。