労働組合は、思想・信条の違いをこえて、要求で団結し、要求を実現するための団体です。
労働者は、企業や事業所の規模によって、働いている労働者の数はいろいろですが、ある一定の数の労働者が、同じ職場で働いています。

同じ職場で働く労働者は、同じような不満を抱えていることが多いのです。
あなたが、賃金が低いという不満を感じているなら、他の労働者も感じているでしょう。
また、年次有給休暇が取れない、取りにくいと感じているのであれば、他の労働者も同じように感じているはずです。

もちろん、あなたが感じている不満の全部を、他の労働者も必ず不満に感じているということではありません。

人間にはそれぞれの生活の状況がありますし、労働者の権利に関する知識のレベルも違います。
あなたが不満に思っていることを、他の労働者は不満とは思わないこともあるでしょう。

反対に、ある労働者が不満に感じることを、あなたが不満と思わない場合があるかも知れません。
職場の仲間と一杯飲みに行く場合など、職場に対するそんな不満を”酒の肴”にして飲んでいるのではないでしょうか?

不満というのは、「給料が安い」、「労働時間が長い」などと思うことですよね。
この不満を不満のままにしないで、

今の給料では生活が苦しいので〇〇〇円上げてくれ!!

労働時間を週40時間以内にしてほしい!!

というように、改善すべき方向性をもって、整理したのが要求です。
この要求こそが、労働組合が団結する旗印となるのです。

詳しく学習したい方は、労働組合づくりの基礎知識が参考になります。