仲井真弘多沖縄県知事は、昨日・12月27日、辺野古の埋め立てを承認しました。

埋め立てを承認することは、辺野古に米軍新基地を建設することについてゴーサインを出したものであり、断じて許せるものではありません。

沖縄県労連は、本日・28日、仲里孝之議長名で談話を発表し、仲井真知事あてに送付しました。

仲井真知事の埋め立て承認を糾弾し、即刻辞任を要求する

 仲井真弘多沖縄県知事は、昨日辺野古埋め立てを承認した。沖縄県労連は、辺野古への米軍基地建設に反対する県民の心を無慈悲にも踏みにじり、自らの公約をも反故にする仲井真知事に対して、怒りを込めて糾弾し即刻辞任を要求する。同時に、権力と金力をもって所属国会議員や県連に圧力をかけて公約を破棄させ、札束で頬を叩くが如く知事に承認を迫った安倍政権に断固として抗議する。

 仲井真知事は「環境保全措置等が講じられており、基準に適合していると判断し、承認することとした」という。その一方で「県外の既に飛行場のある場所へ移設する方が最も早いという私の考えは変わらない」とも述べている。

 埋め立て申請の承認は、辺野古への米軍新基地建設に同意を与えるものである。そうであるにも関わらず公約違反ではないという知事の発言は詭弁に過ぎず、二重三重に県民を愚弄するもので断じて許しがたい。環境保全措置が講じられているとのと理由も、「周辺の生活、自然環境保全について懸念が払拭できない。」との担当部局の意見と相反している。

 知事は政府の振興策を高く評価し、安倍首相を天まで持ち上げているが、安部首相の発言は「移設されるまでの間の普天間飛行場の危険性除去が極めて重要な課題であるという認識は知事とまさに共有している」と具体性に欠けるもであり、リップサービスの域を出ないものである。

 仲井真知事は2010年の2期目の選挙にあたっての知事選マニフェストに、「私にはウチナーンチュとしての誇りがあります」との政治信条を掲げ、普天間基地については「日米共同声明を見直し、県外移設の実現」を政府強く求めていきます」と明言している。仲井真知事がどのように言い繕っても、辺野古の埋め立て承認は、ウチナーンチュの誇りを捨て去り、公約に違反することは明白な事実であるばかりでなく、辺野古移設に反対しているウチナーンチュの誇りを傷つけるものである。

 仲井真知事の県民を裏切る埋め立て承認で、工事が一直線に進むことにはならず、名護市長から「少なくとも7つの許可や合意を得る必要がある」と報道されている。

 沖縄県労連は、辺野古への米軍新基地建設は許さないという立場を改めて確認し、目前の名護市長選挙での「海にも陸にも基地は造らさない」立場を堅持する稲嶺ススム市長の再選を勝ち取るために、最大限の力を尽くして奮闘するものである。

  2013年12月28日

                        沖縄県労働組合総連合
                         議長 仲里 孝之

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