建設業の型枠工事に従事していた労働者から、労災問題での相談です。

絵にかいたような典型的な労災隠しですね。

労災の申請は会社ではなく、労働者が行うことですので、この間の状況を踏まえて労働基準監督署に行けばいいのですが、会社(元請)がハンコを押す欄もありますので、まずは交渉をすることにしました。

この労働者は、ある建設会社の2次下請けに雇われて仕事をしていたのですが、この下請け会社は足場を組まずに脚立で仕事をさせていたようで、今年2月に、強風にあおられて脚立ごと転倒。

左大腿骨を骨折する重傷を負ってしまいました。

今でもボルトが2本入っており、来年2月にボルトを抜く手術をしなければならないという状況の下で、雇用主である2次下請の事業主から解雇を通告されています。

1次下請の事業主は「元請けの労災保険を使うと今後仕事がもらえないかもしれないので使うな。会社の保険(民間保険会社の損害保険)で一生面倒をみる」と言いながら、「保険が出るのは6か月なので補償は打切り」などと、一方的に通告しています。

再度の手術もしなければならず、先行き不安で困った労働者は、地域の日本共産党議員に相談、その議員の紹介で沖縄県労連の相談にきたものです。

労働者は、沖縄県労連加盟のうまんちゅユニオンに加入して、

労災で休業中に解雇するのは労基法違反となるので雇用関係を認めよ。

労災適用をきちんと行え、

との要求を掲げて頑張っています。