働くあなたに贈る権利手帳労働基準監督署を知らない82.0%、法定労働時間について正しく答えられたの学生は53.2%、最低賃金額については正しく答えられた学生は42.2%。

昨年2月6日付の琉球新報に、沖縄労働局が県内7大学の学生を対象にして行った「労働法・労働行政に関する大学生へのアンケート調査」結果が報道されています。

それによると、1886人の回答者のうちアルバイトを経験した学生は92.4%、アルバイトでトラブルを敬遠したことがあると回答したのは28.4%です。ざっと計算すると495名がトラブルを経験したことになります。トラブルを経験しても行政機関に相談したのは1.8%です。

もっとも、法定労働時間や最低賃金額を正確に知らない学生が多いのですから、労働基準法違反の労働条件であっても、それが違反と知ることなく働き、トラブルにならなかった可能性もあります。

沖縄県労連は、労働者の最低限の権利を知ってもらおうと、大学の卒業式の日に会場門前で「働くあなたに贈る権利手帳」(全労連作成)の配布を行っています。

13日の沖縄大学、14日の沖縄国際大学の卒業式で、「卒業おめでとう」の声をかけながら配布しました。

学生からは「これ何?」、「トラブルにあったらどうするの?」、「頭のどこかには置いとこうね」などの反応も見られました。

権利手帳が、これから社会に巣立っていく若者たちの人生のどこかで、役に立つことを願って、これから卒業式を迎える大学でも配布していくことにしています。