先日、北谷町のカラオケハウスに、最賃違反の採用広告が堂々と貼られているのを目撃した。

19年前のこと、県労連の経営者団体要請行動で、ある団体から会員企業の賃金状況が載った分厚い冊子をいただいた。

後で見ると、なんと最賃違反の数字が並んでいる。

県労連事務局長がこれを問題視し、全労連評議員会で発言したのをきっかけに、日本共産党の吉川春子参議院議員(当時)が国会で取り上げた。

北谷のカラオケハウスでの出来事は、今だに変わらない現実を突きつけられた形だ。

労働組合がもっとがんばって、世論を高めていくことが必要で、1月7日に県内3か所で実施した出勤時の新春宣伝行動はその一コマだ。

筆者が労働運動にかかわるのもあと数年であるが、あとに続く者を多数輩出できるよう自らも頑張らねばと、いつも肝に銘じている……。(武)