今日は朝一番で、肝炎ウィルス検査のために、医療機関に出かけた。

採血するだけだから、“あっという間に終わるだろう”と軽い気持ちで出かけたのだが、想定外のできごとが起きてしまった。

私の血管は、採血の段になると、いずこの看護師さんも“探しにくい”と口にするほど、探しにくさでは定評のある血管なのだ。

その言葉は、18歳で初めて献血した時から言われ続けている。

最初に若手の看護師さんが採血用の針を左腕にブチッと刺したが失敗。

中堅の看護師さんに交代して、同じく左腕にブチッと刺したがこれまた失敗。

今度は右手の甲の血管にブチッとさして、採血管の1本はまあ何とかなったが、2本目のところでうまく血液が流れてこない。

そこで、針を刺したまま中でグリグリ。

この段階で気分が悪くなり、額には冷や汗が滲んできた。

もうすぐ終わるだろうから、我慢できるなら我慢しようと覚悟はしたが、だんだん我慢できなくなってきた。

頭では我慢できても、体が我慢できないのだ。

そんな私の状況に看護師さんが気づいて採血を中断し、ベッドに移動してしばらく休むことになった。

血圧を測ると上が83、下が60いくつか。

2本めの採血管には半分くらい入っていたので、看護師さんが検査部門に、検査に支障がない量なのかどうかを問い合わせてくれた。

大丈夫と返事してくれ!

と心の中で祈っていたが、検査部門からの返事は私の期待を見事に打ち砕いた。

「検査するには量が足りない」との返事だったようで、改めて採血することになった。

今度はベテランの看護師さんがやってくれて、「大丈夫よ。よく見えるから」と言いながら、一発で採血してくれた。

やはり経験は重要だ。

どこの医療機関でも、採血に失敗して針を2回刺されることは度々あるが、看護師さん3人で4回は初めての経験だ。

見えにくい血管を持ってしまったお陰で、看護士さんにご苦労かけてしまい申し訳ない。

因みに、18歳の献血は、愛知県春日井市でやったのだが、その時看護婦(当時の呼び方)さんから、「あなたのお母さんは優しい人だね。」と言われたことを鮮明に記憶している。

何か、科学的に裏付けられた関係があるのだろうか?

今でも思い出すと気になってしまう。