労働組合の結成に向けて要求を出し合い、話し合っていくと、会社に対する要求がいっぱいでてきます。
職場の不満を解決しようと思って労働組合を作るのですから、それは当然のことです。
労働組合は、その実現のためにがんばる組織です。
しかし、時間が経ってくるとそれだけにはとどまりません。
労働者の要求は、会社に対する要求だけでなく、広がりを持ってくるようになります。
そこで、要求を大別すると3つに分けることができます。
1、会社に対する要求
労働条件や職場の環境を改善する要求で、会社との交渉を通して実現できる要求です。
2、自分たち自身で解決できる要求
職場の仲間との交流を深めたい。そのためにお花見、野球大会、ピクニックしようと言った要求で、労働組合が企画して実現できる要求です。
あるいは、サークルなどでも実現できるでしょう。
3、自治体や国に対する要求
解雇を規制し、労働者の権利を保護する法律の制定を求めたり、消費税の増税をやめ、せめて食料品は非課税に、など自治体や国にたいして要求しなければ実現できない要求です。
労働組合は、労働者の生活と権利を守ることを第一義として活動する組織です。
私たち労働者(国民)の生活と権利は、政治と密接に結びついていますので、組合員の生活と権利を擁護し、権利を拡充しようとすると、どうしても国や自治体の制度と向き合わなければならなくなってきます。
例えば、私たちががんばって、賃上げを実現したとしても、消費税が10%に上げられたり、社会保険料などの引き上げで賃上げの成果が吹っ飛んでしまいます。
生活を向上させるには会社に対してもしっかりがんばり、自治体や国にたいしても私たちの生活と権利を守る方向での政治・行政を行うように要求していくことが不可欠です。
詳しく学習したい方は、労働組合づくりの基礎知識が参考になります。
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