12月26日に開催した反貧困沖縄ネットの「自立支援テント村」
前日はけっこうな雨で、26日も雨の予想
「延期したらどうか?」との声もあったものの、そのまま雨天決行。
延期したら、テント村に行きたいと思っているかも知れない方々に、延期を知らせる手段がない。
そういう状況で延期し、雨の中来ていただきた皆さんが、会場の与儀公園に着いたら、テント村がなかったということにでもなれば、私たちは彼らに嘘をつき、だましたことになる。
台風でも来ない限り、多少の雨で延期したり中止することはできない。
そうは言っても、悪天候のなか、どれだけの皆さんが来てくれるか、とても心配だった。
午前9時に集合し、テントの設置、机の配置を指示し、準備が大方整ったのを未届け、10時15分から与儀公園に隣接する沖教組那覇支部で、相談員の打ち合わせ会議。
終了したのは、午前11時だった。
終了した直後に携帯電話のベルがなった。
現地で炊き出しに精出しているスタッフからだ。
「もう、7~8人の皆さんが並んでいるけどどうしよう」
開始予定は12時からだが、1時間も待っていてくれとは言えない。
1時間早めて開始することにした。
最終的には、約200名のみなさんが訪れてくれた。
食事も当初は150食分も準備すれば、余るくらいじゃないか?
と想定していたが、250食を超える結果となった。
お米と豚汁の食材も、みんなが提供してくれたものである。
前日までに70名と押さえていたボランティアスタッフも、100名を超える規模となり、大きな支障もなく終えることができた。
さて、28日、行政はこの日までしか窓口を開いていない。
テント村で緊急に対応することが必要と判断された方は22人。ホームレスには宿舎が必要だし、低所得で生活に困窮している方には生活保護の申請が必要となった。
多くの皆さんの手続きをこの日1日で完了させなければならない。
本当に大丈夫か?
相談者は不安の面持ち。
それだけに、反貧困沖縄ネットと生健会の支援スタッフも必死だった。
那覇市も特別な対応態勢をとってくれたようで、すべての方の対応を完了してくれた。
このように、多くの皆さんの善意に支えられた自立支援テント村であったが、心残りは緊急な対応が必要と判断されながら、28日に姿を見せなかったホームレスの方が数名いたことである。
この方たちは、今日もどこかの公園や公共施設などの軒先で、腹をすかし、寒さに震えながら夜を明かしているのでしょうか。
軍事費や政党助成金、米軍への思いやり予算にお金をまわすことより、こうした人々をどう救うかを、政治は真剣に考えてもらいたいものである。