ミャンマー人女性(仮にAさんと記す)からの4月下旬の相談。
5月8日に帰国する。那覇市内のコンビニで働いていたが、年休をとれなかった。通っていた専門学校の行事に年休を使って参加したが、オーナーから「シフトに穴は空けられない。自分で他の人と休みを交代しなさい」と言われてきた。それでは単なる勤務日の交代で年休にならないし、頼めなかった。納得出来ないので年休をとりたいとの内容だ。
しかし、退職しているので、年次有給休暇を請求することはできない。帰国の日は迫っている。
本来なら団体交渉を申し入れるところだが、あまりに時間がない。
Aさんからオーナーに電話して、日程の調整をしてもらうことにしたのですが、なかなかうまくいかないとのことで、仕方なく、「4月30日の午前10時頃伺いますので、お願いします」とのLINEを送ってもらって、店舗を訪ねた。
やり取りの細かい部分は省略するが、結果は、未消化となっていた年休21日×一日の労働時間5.4時間×820円+αの93,000円を支払うことで話がつき、5月2日には無事に振り込まれた。
余談になるが、コンビニで働いている労働者は最低賃金や最低賃金に数円プラスの時給で働いている人が多い。
Aさんは「諦めて帰らなければならないのかと心配していたが、解決できて本当に嬉しい。これでお土産を買うことができる。私と同じように年休がもらえていない外国の人たちがまだまだいる筈。諦めないで相談して欲しい」と言い残し、8日に沖縄を離れた。羽田経由で今日(5月10日)帰国する。
外国人でも日本の法律は適用される。年休に限らず、職場のオカシイについて相談してほしい。全労連のフリーダイヤル 0120-378ー060 に電話すると、全国どこからかけても近くの全労連加盟の労働組合につながります。